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一学 33【ムローの然修録】然修録の苦言。パリの財界人。三菱と住友の番頭。《オンライン郷座学3》

『オンライン郷(さと)座学』
住み慣れた半島の港町から、離島に疎開した寺学舎の童児(わらわじ)たち。
未来の子孫が、武童(たけわら)と呼ばれていることを知る。
生まれ変わった然修録が、時空を超える。

エスノキッズ 心の学問 「教学編」
令和2年9月13日(日)号


一つ、学ぶ。


〔 然修録の苦言 〕

変わることは、大事なことです。
そう、承知しています。
そのうえで、童児(わらわじ)たちの〈然修録〉の習慣は、継続すべきだと思います。
変えるのは、各自の、「何を、どのように学習するか」というところだけで、良いのではないでしょうか。

学纂さん(編集サイド)からの提言については、以下のように理解しました。

第1点。
童児8名の夢の中に出てきた子孫の一人が、『然修録』を新たに提唱した。
この事実から、未来の彼の心情を慮(おもんばか)って、〈然修録〉という呼称を封印する。

第2点。
童児総員8名、離島に疎開。
この事実から、彼らの今後の独習あるいは読書の困難を慮って、学習帳(現・然修録)の内容を、編集サイドで書き起こすものとし、童児らへの配信を継続する。

《 第1点について 》は、不承知です。

未来、何の脈絡も歴史的背景もなく、『然修録』というものが、まったく新たに誕生するでしょうか。
次のようには、考えられないでしょうか。
「未来、然修録を提言した彼が、自分たちの先祖が歩んできた歴史の中で、然修録を再発見した」と。

未来、彼の学友や後輩たちの誰一人として、〈然修録〉の名前を知らなかった。
この事実から考えてみると、彼の新たなる提唱は、「然修録の火が、消えかかっている」という、過去の祖先である私たちへの警鐘ではないでしょうか。

〈然修録〉という呼称を、未来の子孫の心情や名誉のために封印する必要は、一切ありません。
事実、然修録の活用や運用の仕方は、今と未来とでは、違っているわけです。
その変わること〈変化〉こそが、未来の子孫たちの、真実の提唱だと、私は解釈したいと思います。

《 第2点について 》は、これも不承知です。

私は、今後も、然修録を書き続けます。
そして、寺学舎に集っての座学が困難になって以来続いている然修録の配信を、これからも続けて欲しいのです。

序(つい)でというか、欲を言うと、蛇足が一つ。
今までに配信されたのは、〈学人〉や〈門人〉の、所謂(いわゆる)高学年の童児たちの然修録です。
これを、〈学徒〉や〈少年または少女〉の、所謂低学年の童児たちのそれも、配信して欲しいと思っています。
きっと彼らも、承知してくれるはずです。


〔 パリの財界人 〕

数年前、ある経済同友会が、こんな調査をしたそうです。
パリの有力財界人たちの、仕事をしている平日の夜の過ごし方です。

結果、平日の半分は、自宅で夜を過ごしている。
家で家族と一緒に晩ごはんを食べて、そのあとは、自分のための自由時間。
その自由時間の使い方が、(我ら日本人にとっては)驚愕!

その大半(過半数)が、ギリシャやローマの古典、フランスのモラリストの著書などを、専(もっぱ)ら読んでいるのです。
つまり、自国や自民族の神話や歴史(前者)、道徳や哲学や習俗や人間性(後者)の読書を、〈自分のため〉と捉えて、学問に励んでいるというのです。

片や我が国の財界人やビジネスパーソンの所謂〈大人〉と称される人々は......。
平日の夜の大半を、宴会や遊戯(も色々!)に、費やしてはいませんかァ?
そのくせ、偉(えら)ぶってる。
自分を大きく見せることを、〈臭い〉と書くそうです。
オヤジ臭っすねッ♪


〔 三菱と住友の番頭 〕

今は昔。
そんなパリの有力財界人の先達(せんだつ)や先人たちは、明治時代の日本の有力財界人に学んだのかもしれません。

明治22年。

三菱の大番頭、荘田平五郎氏が、造船業界の視察でロンドンに滞在しているとき、日本から船便で、〈 数か月遅れの新聞 〉が届く。
そこで見つけた、ある記事。
「日本政府が、陸軍近代化の都合で、丸の内の練兵場を売りに出す〈払い下げられる〉も、買い手つかず」

即座に、三菱本社の岩崎弥(や)之助(三菱二代目)に、その土地を買い取るよう打電。
「丸の内、買い取らるべし」
三菱本社は、(わけわかんねーぇ!)と思いながらも、草ボーボーの荒(すさ)んだ土地を買った。
それが今、我が国の財界の中心地、丸の内のビジネス街となって久しいのであります。

さらに、もうちっと昔。
明治五年。

こちらも番頭さん、住友の広瀬宰平(さいへい)氏。
奉公先の住友家の家長(当主)住友吉左衛門に大抜擢されて、住友の別子銅山を、維新の混迷から護った人物です。

明治五年に彼が何をしたかというと、〈 挨拶 〉です。
住友本家であった、年賀の挨拶。
「相変わりまして、おめでとうございます」

えッ? サイヘイさん! 「相変わりませず」のマツガイ(間違い!)じゃないのーォ?
と、当時の習わし作法を拝察するに、「何とも不吉な挨拶だ」と思うのが、当然ではないでしょうか。

そこを、サイヘイさんは、斯(こ)う言ったそうです。

「相変わらないことが、どれほどにおめでたいことです!
世の中が激しく転変する中で、私(わたくし)たち住友の番頭が、相変わらないものを以(もっ)ておめでたいという気持ちで、どうして住友百年の計が立ちますか。
本当に住友の将来を思うなら、なぜ『相変わってこそ、おめでとうございます』と言えないのです!」

……と。

今は昔、大先輩〈先人・先達〉に、こういう人物がいてこそ、社風という風が、吹くのかなーァ♪

以上、離島からの『然修録』、第一報です。


2020年9月11日(金)
ムロー(童名(わらわな))
★立命期の童児(わらわじ)。〈学人〉学年。


令和2年9月13日(日)号
一学 33【ムローの然修録】然修録の苦言。パリの財界人。三菱と住友の番頭。《オンライン郷座学3》

【行動哲学と目的心理学】

美質を生まれ持った子どもたちが、戈(ほこ)を止(とど)めると書く武の心を修めるために、東亜の行動哲学、西洋の目的心理学、そして民族史や神話から過去を学び、自分たちの運命が横たわっている〈未来〉を脚本する人間力を、学んでゆきます。

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JDD 東亜学纂〈テレスタディ〉
『オンライン郷(さと)座学』
『オンライン亜種記』
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