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一息 33【知命できない後輩達。何故か。変わる。希望を持つ。天命を知る。己と天命を正しながら運命を歩む】門人、ワタテツ

みなさん、こんばんは。
【後裔記】です。
毎週土曜の夜7時。
今夜も、お届けいたします。
「行動と目的の学」を実践する子どもたちの日記。
読み切りで ♪

エスノキッズ 心の学問「自伝編」
令和2年8月22日(土)号


一つ、息をつく。

想夏が終わろうとしている。
猛暑の中で、想いを育てる。
己を正し、心を強くする。

座学の講釈人を務めて、半年が過ぎた。
おれ自身、次のステップに進まねばならない。
学人になるために、何が、どのくらい足りないのか。

そう思った瞬間、あることに気付かされた。
座学だ。
おとなしい学徒や少年少女たち。
質問がない。
優秀だ。
念のため、質問はないのか?と、優しく訊(き)く。
質問が、出てくる。
一つ、二つ......。

不安になって、こんなことを、訊いてみた。

「時令はいよいよ、起秋へと変わる。
学問の秋。行動の秋。変化の秋。
そろそろ知命できそうな人は、いるかな?」
誰の手も、挙がらない。

「じゃあ、思い切って訊こう!
直接知命と関係無くても構わない。
一つでも、何か、悩みがある人、いるかな?」
全員の手が挙がる。
(やれやれ......)

これは、〈塾師=講釈人=おれ〉の責任だ。
先ずは、おれ自身が、自反だ。
その自反(素直な反省)と格物(己を正す)の結果は、今後の然修録に譲る。
座学の時間は、後輩たちのために、一つ一つ、悩みを聴(き)いてやらねば......。

ひとしきり後輩たちの悩みを聴いたあと、浮かぬ顔をして居残っている二人の学徒がいた。
門人に一番近いところにいる二人。
マザメとオオカミだ。

一人一人の悩みを聴きながら、おれは何気に、無意識に近い言葉を返していた。
二人の浮かぬ顔の〈原因〉は、そのおれの何気ない返答にあった。

そう。それ。その〈原因〉。
二人は、おれがつい無意識に考えてしまうその〈原因〉ってやつを、突いてきた。

言い回しや例え話は違っていたが、二人が言いたいことは、一致していた。
マザメの言い回しで、ここに記録しておこう。
オオカミより手短で、直接的だから......(^_^;)


「ワタテっちゃんてさァ。
熱が下がらなくって病院に行ったときの問診の先生みたいだよね。

薄着だったから風邪をひいちゃったんだね?
とか、
雨に濡れたから、風邪ひいちゃったんだね?
とか、
で、
薬、出しとこうねぇ♪
で、終わり。
みたいな。

熱が高いんだから風邪ひいたことくらいわかっとるわい!
なんで風邪ひいたかも、言われんでもわかっとるわい!
解熱剤ならもうドラッグストアで買って飲んだわい!
熱が下がらんで苦しいから来たんじゃろがい!
風邪ひいた原因なんか、どうでもいいわッ!
ほかの種類の解熱剤を処方するとか、
注射を打つとか、
医者にしか出来んことをして、
早く熱を下げてくれっちゅうのッ!

ワタテっちゃんてさァ。
それとおんなじなんだよ。

原因が、あたいの過去のどこにあろうと、そんなもん探してほしいなんて、これっぽっちも思ってないんだよ。
それにさァ。
慰(なぐさ)めてもらっても、一つも嬉しくなんかないんだよッ!

虎馬(トラウマ)だの豚鹿(ブタシカ)だのって、わけのわかんねぇ病名作って自己満してんじゃないよッ!
過去に囚(とら)われて生きなさい!
あなたの未来は、あなたの過去で決まります!
ってさァ、そう言ってんのとおんなじじゃん!
違う?
それじゃあ、夢も希望も持てないじゃんかァ。
天命は、世のため人のための夢、希望、使命なんだろォ?
ぜんぜん過去じゃないじゃん。
未来だけじゃん!

未来があるから、夢があるから、希望があるから、目的があるから、使命があるから、過去の経験の一つ一つが活きてくるんじゃないのォ?
過去の虎馬なんて、放(ほ)ったくって投げ散らかしときゃいいのさァ。

出来ないことの言い訳のために過去の経験を利用するって、ただずるっこいだけじゃん。
経験ってさァ。
出来ることの論的証拠(エビデンス)を固めるために、過去の事件ファイルから自分で選び出して活用するもんと違うんかねぇ!

みんな、知命なんて面倒なことしたくないから、天命なんて重いこと知りたくないから、使命なんて辛く苦しいことやりたくないから、出来ない理由を過去から探し出して、〈知りたくない、やりたくない、変わりたくない〉っていう目的を成就して、自己満しちまってんじゃないのかい?

それで、だれか一人でも、知命できるのかねッ!

名選手が、いい監督になれるとは限らない。
むしろ、なれるはずがない。
ワタテっちゃんも、それに似たところがあるのさァ。

天才や直観力を持った人間が、自分が当たり前のように出来ることが、天才を持たない凡人や直感力を持たない人間にとって、その自分にとって当たり前のことが、彼らにとってどれだけ、どれほど難しいことなのか。

名選手や天才や直観力が強い人間には、それが理解できにくいってことさ。

このまえ、ムローが言ってたよ。

『教学。
教えることができるから、学ぶことができる。
学ぶことができたから、また教えることができる。
だから今、おれは、講釈人にはなれんのだ』

ってね。

こんだけ熱くなってるのに、まだ知命できないんだ。
だから、知命して旅から戻ってきたワタテっちゃんは、あたいたちから見れば、雲の中で見え隠れする遥か頭上に浮かんだ人なのさ。
たまには、降りてきてやんなよッ!

あたいたちは、今更だけど。
少年少女のあの子たちは、まだ幼いんだから...... 」


書いてみると、思ったほど手短ではなかった。
かな (^_^;)


令和2年8月22日(土)号
一息 33【知命できない後輩達。何故か。変わる。希望を持つ。天命を知る。己と天命を正しながら運命を歩む】門人、ワタテツ

【行動と目的の学】

江戸期の儒学者たちは、学問を一つの型にして、学校や家庭に根付かせました。その型が崩壊した現代、廃残したわたしたち民族には、新たなる型が求められています。

美質を生まれ持った子どもたちは、戈(ほこ)を止(とど)めると書く武の心を修めるために、東亜の行動哲学、西洋の目的心理学、民族史と神話、未来と過去の脚本技術などを学んでゆきます。

Japanize Destinies Distribution
『亜種記』『息恒循』『然修録』『後裔記』
JDD 東亜学纂
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