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一息 28【みんな暇さえあれば寝てる。人が寝るところを半分にして大努力せよって言ったよね? 理解不能】学徒、マザメ

みなさん、こんばんは。
【後裔記】です。
毎週土曜の夜7時。
今夜も、お届けいたします。
「行動と目的の学」を実践する子どもたちの日記。
読み切りで ♪

エスノキッズ 心の学問「自伝編」
令和2年7月18日(土)号。


一つ、息(いきを)つく。

少し早めに寺学舎に着いた。
今日の学師も、門人ワタテツ。
胡座(あぐら)を組んで、柱を背もたれにして、寝ている。

その正面に座り、わたしも胡座を組む。
膝と膝が接触しそうになるくらい、近い。
いくらなんでも、そろそろ目覚める時間。
学師、ほどなく目覚める。

「おッ!」
と、期待どおりのリアクション。

(今日の座学は、ワタテツとあたいの対談になりそうね ♪ )
と、わたしは思う。

案の定、おとなしく座って耳を傾けたり、然修録に語録を書き込んだりする学徒や少年少女たち。

目覚めた学師に、わたしは、静かに語りかけた。

「恒令の4日目、内努(うちゆめ)。
学問を修めるために、大努力をする日。
人の数倍努力と苦労をし、秀(すぐ)れた者になる。
人が寝るところは半分にし、人が食うところは半分にする。
…...云々。
でしたよね?

寝てましたよね?
今。
てか、よく寝てますよね?

寝る子は、育つんでしたよね?
育つことと、秀れた者になることとは、道が違うんですかね?」

キョトン ♪
無邪気な一面を見せる学師。
次に、ニコリ。
そして、言った。

「随分と腰が座ってきたようだな。
いいことだ。
腰もそれくらいになれば、旅に堪え得る。

瞑想は、まだ教えてなかったね。
でも、やり方を教えたところで、それはただ単に、習い事に過ぎない。
大したことではない。
大事は、別にある。
目的だ。
何のために瞑想をやるのか。
それが、大事だ。

直感って言葉、聞いたことはあるかな?」


「はい」とだけ、わたしは応えて言った。

「では、それを、働かせてごらん」
と、塾師。

「えッ?」

「おれならすぐに自分の席に戻って、膝を崩すけどな ♪ 」
と、門人ワタテツ。
当番塾師。

こんな感じで、今日の座学は始まった。
テーマは、瞑想の目的。
その答えは、直感。
その委細は?

学師の講釈、聞き流すのは簡単だけど、聞き取ってそのすべてを然修録に書きなぐるのは、結構たいへん。
これ、ペンだこ級!
なぜなら、ワタテツもムローも、すぐに話が脱線するから。
男どもの旅の思い出話なんて、正直興味なし (^_^;)

学習帳のなぐり書きした次のページに、学問に関わるところだけを抜き出し、整理して清書する。
これが、所謂(いわゆる)然修録。
というわけで、今日のわたしの然修録から抜粋......。


《 直感とは 》

五感も思考も一切使わず、心が直接何かを感じたことを意識化して、認知すること。

《 どうすれば認知できるのか 》

その答えが、瞑想の目的。
頭脳には、塊脳(かいのう)、層脳(そうのう)、膜脳(まくのう)、網脳(もうのう)がある。

まず中心に、脳の塊がある。
顕在意識と呼ばれる。
五感を使って感じたことを基に、思い考える。

その塊の周りを、厚い層が覆っている。
潜在意識と呼ばれる。
過去の体験や感情が、記憶として保管されている。
早く忘れてしまいたい嫌な境遇、失態、事件や、興味が無くて思考が働かなかった事象など、すべてがここに保管される。
これを、〈忘れ去る〉という。

次に、その周りを、薄い膜が覆っている。
超意識と呼ばれる。
ここには、現在過去未来のあらんかぎりの時空の情報、人類が知り得ることができる宇宙の中の情報、遺伝子が伝える人類や民族の悠久の情報が、蓄積されている。
ここが、〈直感〉。
超意識の中にある情報を取り出して、意識化すること。

《直感の宿命》

今のわたしに直感が備わっていないのは、何故なんでしょう。
それは、直感、美質、武の心の3つの天才の、悲しい宿命。
この3つを生まれ持っている輝かしい幼児期は、大人たちからの無慈悲な教育によって、ほどなく幼稚な少年少女期へと移行転落してしまう。

この3つ。
美質は、失わないように守るもの。
残る2つは、退化しないように養い鍛えるもの。

武の心は、行動の学。
直感は、目的の学。
その目的の学の一つが、瞑想。

《 なぜ瞑想が、直感を養うための学なのか 》

思考を司る脳の塊と、直感を司る脳の膜の間には、廃棄物を集積した分厚い層がある。

その廃棄物とは、思い出したくない悲痛な体験の数々。
妬(ねた)み、僻(ひが)み、羨(うらや)み、怨念......そして、子どもたちを小馬鹿にして幼稚化させようとする大人たちの誤った教育の数々も、この廃棄物である。

これらの廃棄物が障害となって、思考と直感は完全に分断、行き来不能になってしまう。

塊の中から層に風穴を空け、膜へと通じる経路(チャネル)をいくつも作る必要が生じる。

そのためには、障害物を取り除いたり寄せたり移動したりという、骨の折れる地道な作業が必要となる。

その作業が、〈瞑想〉。
それを言い換えて、直感を養うための学!

《 瞑想は、苦学 》

瞑想で、心得ておかなければならないことがある。
それは、顕在意識、潜在意識、超意識にある情報の形が、それぞれ異なるという点だ。

顕在意識の情報の形は、具体的。
潜在意識の情報の形は、象徴的。
超意識の情報の形は、抽象的。

なので、顕在意識から超意識の間の潜在意識の層に突破口を空けて突き進むと、象徴的な整理処分したい情報と、掴み取りたい抽象的な情報とが入り交じって、目の前に立ちはだかる。

これを、具体的な情報しか扱ってこなかった顕在意識で分別仕訳しながら、象徴的な情報は廃棄或いは移動させなければならないし、抽象的な情報は取り込んで、さらにそれを翻訳して具体的な情報へと置き換えなければ、認識することはできない。

瞑想のトレーニングを始める前に、まずは具体的、象徴的、抽象的の意味や違いを、ハッキリと理解する必要がありそうだ。

《 なぜ昔の人たちは、直感に秀(ひい)でていたのか 》

現代の裁判は、五感から得た情報を論的証拠として、思考で判断する。
つまり、頭脳の塊の部分の顕在意識だけで処理するということだ。
だから、時間ばかりがダラダラと過ぎてゆく。

それが、昔は違った。
直感で、バッサバッサと、正義を行使してゆく。
超意識ならではの、為せる技だ。

学者然(しか)り。
無益な学会や難読の本や無駄な議論をすべて排除し、直感で実益のみを庶民に解いていた。
江戸時代や明治期の儒学も、その一つだ。

当時の一般市民は、不安定な世の中で、不公平な境遇を強いられて、不安で危険に満ちた日々を過ごしていた。
そんな時代に、どう生きて如何に生き延びるかを判断するには、直感に頼らざをを得なかった。

抜粋、以上。


こんな然修録(学習帳)と、今書いている後裔記(日記)......これを、毎日!

学師が大人だったら、こんな苦学の必要はなかったのに。
幼稚扱いされて、何も学ばなくても、お咎(とが)め無し。
夢の中で辛い体験を思い出しながら、五感と拙い思いや考えだけで、ダラダラと毎日を過ごしていればいい。
そうすれば、何もしないうちに、時間が大人へと成長させてくれる。

そして、また時間が、頼んでもいないのに老いさせくれて、気付けばそこは〈あの世〉!

嗚呼、危うし人類 ((( ;゚Д゚)))


令和2年7月18日(土)号
一息 28【みんな暇さえあれば寝てる。人が寝るところを半分にして大努力せよって言ったよね? 理解不能】学徒、マザメ

【行動と目的の学】

江戸期の儒学者たちは、学問を一つの型にして、学校や家庭に根付かせました。その型が崩壊した現代、廃残したわたしたち民族には、新たなる型が求められています。

美質を生まれ持った子どもたちは、戈(ほこ)を止(とど)めると書く武の心を修めるために、東亜の行動哲学、西洋の目的心理学、民族史と神話、未来と過去の脚本技術などを学んでゆきます。

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『亜種記』『息恒循』『然修録』『後裔記』
JDD 東亜学纂
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