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一学 2【尽己自反(じんこじはん)】学徒(がくと)、オオカミ

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一つ学ぶ。

余談(よだん)から、ご勘弁(かんべん)ください。

入塾すると七命暦(しちめいれき)を習う学徒となり、自分で自分の名前を命名することができる。
おれは、オオカミを名乗った。
男の塾友たちは、狼(おおかみ)だと思った。
女の塾友たちは、大神(おおかみ)だと思った。
どうでもいいことを書いてしまった。
閑話休題(それはともかく)。

学徒が知命(ちめい)すると、門人となる。
門人になると、旅が許される。
少年の一人旅。
実際は、門人数人で組を作って旅をすることの方が多い。
この旅を反対する者は、身内のなかにも、他人の皆々を見渡しても、誰一人として居(い)ない。
その旅に出て、最初に思い知ったこと。
それは......

「できている人がいるのに、どうしておれにはできないんだろう」

「必ず今日はできると思って家を出たのに、どうして今日もできなかったんだろう」

それが、どうだ!
ある日突然、できた。
やっと、一つ学べた。
その間(かん)、毎日毎日、行動と反省の繰り返し。
一体全体、何十ぺん、何ヵ月、繰り返してきたことだろう。

毎朝、登り坂は、走った。
掛け声で、自分を鼓舞(こぶ)した。

「尽己(じんこ)、自反(じはん)、格物(かくぶつ)、良(よ)し!
尽己、自反、格物、良し ♪ … … 」

毎朝、下り坂は、大股で競歩した。
掛け声で、自分を戒めた。

「尽己、自反、格物に、悖(もと)るな!
尽己、自反、格物に、悖るな ♪ 」

ある日、ふと思った。
多すぎる。
そんなにたくさん、いっぺんにできるもんかッ!
思ったら、すぐに考えて、即行動。

處人尽己(しょじんじんこ)

これだけにした。
それから数時間後、本当に呆気(あっけ)なく、逆境が輝かしい己を映す鏡に変わった。

己(おのれ)は、自然。
自然は、学。
学を修(おさ)めるは、自然を修め己を修めるに同じ。
これが、然修(ぜんしゅう)の学。

一つに、處人尽己(しょじんじんこ)。

人に処(しょ)しては、己の力を尽(つ)くす。
人に接したときは、その相手が自分のことを好きにせよ嫌いにせよ、先ずは自分が出来る限りのことを、その相手に尽くしてみせる。

一つに、尽己自反。

自分のなかに潜在(せんざい)している思い遣(や)りや気配りの能力を惜(お)しみなく行動に現して、ありったけの力を尽くす。
それでも、罵声(ばせい)を浴(あ)びせられたり、侮蔑(ぶべつ)や迫害を蒙(こうむ)ることもある。
それが、輝かしい鏡、逆境なのだ。
その鏡に自分が映ったら、待ってましたとばかり、自(みずか)らに反(かえ)る。
自分で、自分に反る。
自分で、自分のなかに潜在する故郷、美質の心に反る。
故郷に戻って、修養の未熟を反省する。

「どうしてあの人を、喜ばせることができなかったんだろう」

「それができている人がいるのに、どうして自分にはできなかったんだろう」

「必ず自分にもできるはずなのに、どうして今日もできなかったんだろう」

心を進化させることができるのは、人間だけだ。
心を退化させることができるのも、人間だけだ。

本物に進化するためには、一つ学ぶ。
そしてまた、一つ学ぶ。
ただ、その繰り返しなのだ。

でも一つ、正直に書く。

何に対して、尽己すればいいのだろう。

何を一所懸命にやれば、他人は喜んでくれるのだろう。

それを知る方法を、おれはまだ知らないではないかッ!


◎今日の録責(ろくせき)
◯学徒オオカミ

◎今日の七命暦
◯運命 まだ知命していないので、なし。
◯循令 同上
◯時令 冷え込む2月なので、烈冬(れっとう)
◯恒令 今日は水曜日なので、外努(そとゆめ)
◯伝霊 宵の口8時前なので、気養(きよう)